フランスで保育園探しは大変?7つの保育場所を解説

フランス在住のみいです。

実は2人目の保活に苦戦しているんです😭

1人目の時はすんなりと保育園に受け入れてもらったので、ほかの選択肢を検討しませんでした。

フランスは共働きファミリーが多いこともあって、預け先が充実しています。

しかし、公立保育園以外は費用が高額であるため

一般家庭の家計を圧迫することもあるんですよね。

そこで、今日はフランスの保育事情を解説していきます!

このブログを読むと…

・保育園とその他の保育場所
・手続きの仕方
・費用とCAFの援助

についてわかります

もくじ

フランスの保育場所とは?

フランスの義務教育は3歳からです。

それまでは自宅保育をするのもよし、

共働きなら、預け先を探さなければなりません。

集団型保育園 (Crèche collective)

保育園は生後2ヶ月〜3歳までを預かってくれます。

対象になるのは主に共働きや求職者の家庭です。

保育園によって受け入れ人数、時間などはさまざま。

なかには、micro-crècheと呼ばれる少人数制(10人前後)の保育園もあります。

長女は

1年目:週2日間、
2年目:フルタイム(月〜金/8時〜17時半)

で通っていました。

公立と私立があり、費用は収入によって変わります。

公立の保育園は比較的費用を抑えられるので人気です。

実際に席を確保するのは至難の業… 💦

公立にも2つ種類があります。

・市立 (crèche municipale)
・県立 (crèche départementale)

管轄が違うので、申し込みはそれぞれしないといけません。

両親保育園(Crèche parentale)

基本的に集団型保育園と一緒です。
私立とアソシエーションが運営します。

1点違うのは、
親が積極的に運営に参加するところ。

例えば、オムツを用意する、
親も子どもの世話を手伝うなど…

子どもたちや他の親御さんと
交流できる機会が多いのは魅力的ですよね!

運営に関わらなければいけないので

フルタイムで働きながらだと

かなり負担がかかるかもしれません。

一時託児所 (Halte garderie)

アルトギャルドリーは毎日ではなく、
一時的に預かってくれる託児所です。

施設によりますが、2歳〜6歳をみてくれます。

公立/アソシエーション/民間が経営をします。

例)自宅保育をしながら

週に1度預けられます。

ひと息つきたい時に助かる存在です!

わたしが住む街には残念ながらありません。

住んでいる街によります。

認可ママ保育士 (Assistante maternelle)

「Assmat」と呼ばれるママ保育士は

2人〜4人の子ども(生後2ヶ月〜3歳)を

彼女の自宅で預かってくれます。


少人数なので、手厚く見てくれるところが利点です。

Assmatによって異なりますが

公園に連れて行ってくれたり

季節のイベントも催してくれます。

3人ほどAssmatと面談しましたが

みなさん誇りを持ってお仕事されているのが伝わります。

安心して預けられますよね!

費用がかなり高いです!

家族保育園 (Crèche familiale)

基本的にAssmatの家で預かってもらうのですが

週に1回、または2回ほど

保育園に連れて行ってもらえるシステムです。

料金体系が公立保育園と一緒なので

Assmatにもかかわらず

高くないのが利点です。

子どもの庭 (Jardin d’enfants)

2歳〜6歳を預かってくれます。

幼稚園のように国が定めた

プログラムに沿って

子どもたちの成長を促す施設です。

保育園と幼稚園の両方の役割を持った施設だということですね。

幼稚園よりも少人数制なところが魅力です!

育休 (Congé parentale)

自分で面倒をみたい人もいるでしょう。

産休後に育休を取ることができます。

1年から最大3年まで。


個人的な話ですが

1歳までは一緒にいたいと思い

育休を取りました😊

しかーし!一つ問題が…

育休中は給料が出ません!!!
CAFからの援助がありますが、それだけで暮らしていくのは大変です😭

フランスの保育場所:手続き

この章では具体的な申請方法を解説します。

公立の場合

公立の保育園や一時託児所は市役所に申請をします。
※県立保育園は県管轄なので
県のホームページを見てみてください!

街によって違うのは大前提なのですが

妊娠4ヶ月〜6ヶ月から申請できます。

パリのサイトを見てみましょう!

区ごとに異なるが、

大体の区は妊娠6ヶ月から

申請ができると書いてありますね。

申請の流れをご紹介します!

(区や街によって違うので役所のホームページをご確認ください!)

申請方法

STEP
説明会に参加する

オンライン説明会への参加が必須です。

市役所のPetite Enfanceに電話して
説明会への参加を予約します。

わたしの街ではほぼ毎月説明会あり。

STEP
申請書類を提出

参加後申請書類を提出します。
メールに添付して送りました。

必要書類はこちら

  • 申込用紙
  • 両親の身分証明書コピー
  • 3ヶ月以内に発行された住居証明書
  • 出生証明書
    (子どもが誕生している場合のみ)
STEP
審議会

審議会は3月〜4月ごろ。
こちらも街によって変わります。
どの家族を受け入れるかを決めます。

STEP
結果通知

4月上旬に手紙が来ました。
残念ながら落ちてしまいました。

「保育園希望を継続しますか」
といった内容にはい・いいえで
答えるクーポンが同封されていました。

STEP
再審議会

わたしの街では5月と9月にも審議会があります。
引越しや辞退があると、違う希望者を
受け入れます。


どうしても公立の保育園枠が欲しかったわたし。
先日、副市長と面談してきました。

わたしの街では受け入れ枠100に対し
約400件の応募があったそうです。

こちらの記事をお読みください↓

私立/アソシエーションの場合

私立とアソシエーションは
施設によって申請方法が違うので
あまり語ることができません。

大抵の場合、サイトにアクセスし
アカウントを作ります。

  • 両親の基本情報
  • 職業
  • 家族構成
  • 家族単位の月収
  • 希望入園日
  • 預ける日数・時間

    などを記入します。

一点注意しなければいけないこと!
私立の保育園の場合、企業とパートナーシップ
を結んでいることが多いです。

まず、ご自身やパートナーの勤め先が
費用の一部を負担してくれるか
確認してみてください!

わたしもパートナーも会社からの援助はありませんでした。

そうなると全額負担、
あるいは申請さえできないなんてことも💦

わたしは2つのmicro-crècheに登録しました。   

しかし、会社の援助がないのでどちらも断られました。

その代わりに
「もし空きがあれば数日預けられる一時契約はできますよ」
と言ってくれました。   

認可ママ保育士

Assmatと預ける家族は雇用関係を結びます。
一般企業のように
契約を交わし、家族側が毎月給与を支払います。

給与として
有給、契約終了時のボーナスなども払わなければなりません。

Pagemploi にて契約書や給与明細の作成ができます。

また、Assmatを雇う前に、
月々どのくらい払わなければならないのかシミュレーションできますよ💡

フランスの保育場所:費用

さて、気になる費用のお話です。
これまで紹介した預け先のどれを選んでもCAFからの援助が出ます。

CAF (Caisses des allocations familiales)は社会保険制度の1つ。
住宅補助や家族補助など生活援助をする機関です。

収入や家族構成によって援助額が変わります。

保育園

○公立保育園の場合

公立保育園はCAFから直接援助を受けています。

親のわたしたちが負担する金額は以下の方法で計算します。

Revenus mensuels x nombre d’heures de garde x taux de participation
(月の収入 x 預け時間 x 負担金率)

負担金率 (CAF Bareme des participations ) 

※情報は2023年付です

  • 1人目の子ども : 0,0619%
  • 2人目 の子ども: 0,0516%
  • 3人目の子ども : 0,0413% 

子どもが増えるにつれて、負担金は下がります。

上の子の保育園で払っていた額はこちらです↓

わたしたちは収入が低かったので
すごく安かったです。
この月は113,40€でした。

◯私立保育園の費用

自分あるいはパートナーの勤め先が費用を負担してくれるかによって変わります。

会社が負担してくれる場合、公立とほぼ変わらない金額になります。
もし会社の援助がなければ、CAFが一部負担してくれることもありますが、
それでも高額になる可能性があります。

CMG(Complément de libre choix du mode de garde)という援助があります。

保育園以外の保育所に預ける場合に支給されるものです。

上の表は私立のmicro-crècheの援助金額です。

収入により最大で967,81 €の援助ということですね。
例) 月々の保育料が1800€の場合、832,19€が自己負担金

認可ママ保育士

ママ保育士はそれぞれ時給が違います。
面談時にいくらなのか聞いてみましょう!

最低時給は2024年6月現在
3,64€ Brut/時です。

パリ・パリ郊外ですと
4,5€ 〜のAssmatが多いです。

さらに

  • 維持費 Indemnité d’entretiens /日
    (水道・電気代/おもちゃ代など)
  • Repas  お昼代 /日
    (ご飯を持たせる場合はかかりません)

が1日につきかかります。

CAFの援助は先ほど出てきたCMGです。


出典:CAF CMG

最大で529€まで援助が出ます。
収入によるので詳細は引用のページを見てみてください!

わたしの体験談です。

25年の経験があるベテランママ保育士と面談しました。
この方に息子を預けたいと心から思えるほど
しっかりと子どもたちに向き合う素敵な女性でした。

給与のことを聞くと

時給  5,1€ net/時
維持費 7€ /日
ご飯代 5€/日

と言われました。

週4日8時〜18時希望だったのですが
いくらになると思いますか💦?

月1000€と言われました❗️😅

恐ろしいですよね。

わたしたちは月々333,75€の援助が出るので
それでも700€近くは自己負担です。

無理❗️❗️❗️笑

泣く泣く諦めました…



Crédit d’impôt 

ちなみに!ですが
重要なので税金控除のお話もしておきますね。

6歳未満の子どもを保育園やAssmatに預ける場合、
保育費用が確定申告時に返ってきます!💰

例えば、2024年1月〜12月にかかった保育料を
翌年5月ごろ、確定申告時に申告します。

すると、50%を返金してくれるのです!

しかし❗️上限額があるので注意です。

子ども一人につき、3500€まで申告でき
最大返金額は1750€までとなっています!

50%しか返ってこない上
返金は翌年…!

それでも一部返金してもらえるのは
ありがたいですね♪

まとめ

以上、フランスの保育事情を解説しました😊

フランスにはさまざまな預け方法があります。

申請方法も預け方によって違います。     

ママ保育士はたくさん居ますが、費用が高いので公立保育園に応募が殺到するのが現状です。

雇うための手当がもう少しあるとアクセスしやすいですよね。

それでは、また😀


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